全運動エネルギーという側面から見ても全運動量は太陽に集中している
「全運動エネルギー」を比較することは、
「角運動量の惑星集中」という学説の決定的な反例です。
並進の運動エネルギーと回転エネルギーの次元は一致するので、
その和、全運動エネルギーを比較することに誰も反論はないでしょう。
太陽系の全運動エネルギーも、太陽と木星がほぼ全てを占めているので、
この2つを比較すればいい。
「<span style="color:red; font-size:12pt">公転運動とは並進運動</span>」ということを正しく認識すれば、
- 太陽は回転エネルギー(自転)のみを持ち、
- 木星は並進の運動エネルギー(公転)と回転エネルギー(自転)の和である。
ということは明らかです。
決して、公転で惑星が角運動量を持つことはないし、回転エネルギーを持つこともない。
この点を正しく認識することが大切です。
木星の全運動エネルギーは太陽より小さい
太陽の全運動エネルギーは、回転(自転)だけなので、
- Ks = 1.58224e36 [J](<span style="color:red; font-size:12pt">2.3338e35</span>)
木星の全運動エネルギーは、並進(公転)と回転(自転)の和なので、
- Kj = 並進1.62157e35 [J] + 回転6.00052e34 [J](3.81033e34)
- = 2.22162e35 [J] (<span style="color:red; font-size:12pt">2.0026e35</span>)
木星の全運動エネルギーは、
太陽の7分の1に過ぎない(密度が一様と仮定した場合)。
正確な<span style="color:red; font-size:12pt">角質量係数</span>を用いると(括弧内の値)、太陽に匹敵するというのは驚きです。
いずれにせよ、太陽よりも小さいことに変わりはない。
土星のK= 3.86263e34(3.29172e34)はほとんど影響しない。
天王星のK=2.1246e33(2.07368e33)でさえ塵のようなものです。
やはり、木星だけを比較すれば十分です。
惑星に運動量が集中するはずもない(2012年、日本)(世界初!!)
運動量と運動エネルギーは密接に関連している。
木星の全運動エネルギーが太陽より小さいのに、
惑星が太陽の角運動量の190倍(正確な角質量係数を用いた値 : 参考文献[25])もの角運動量を持つなどと言うことは、天地がひっくり返ってもあり得ない。
天文学者はこんな簡単なことも理解できなかったのだろうか!?
このように、全運動エネルギーを比較するだけで、
「角運動量の惑星集中」という学説がもはや議論の価値すらないことがはっきりした。