並進と回転に根本的な違いがあるはずもない(2012年、日本)
2012.10.19〜2013.06.23
唯一次元が異なるのは慣性だけ
剛体の並進運動と回転運動に関する物理量の中で唯一、
次元が異なるのは、慣性だけです(速度を除いて)。
言い換えれば、
- 「並進運動と回転運動の違いとは、慣性の違いだけ」
これは非常に重要な事実です。
これがもっとも本質的な点です。
特に、どちらの場合にも、慣性に大きさの次元が含まれていることがもっとも重要です。
質点とは大きさのない(r=0)ものという従来の定義に固執するなら、
質点に慣性は存在しない(m・r=0)ということになってしまうし、
そもそも線運動量も存在しない(m・rV=0)ことになるので、運動することさえできない。
剛体の並進運動を質点と等価と考えることは、運動しないと言っているのと同じです。
その矛盾の辻褄合わせをするため、線運動量をmVと定義してしまった。
全ての元凶は、質点に大きさがないと定義したことだったということです。