X-Bowsキーボードを極限進化させる

2018.03.04(日)〜2019.04.08(月)

 

X-Bowsキーボードはもっとも理想に近いのか?

新TRON配列をX-BowsKBに当てはめてみたのが下図(机上案 )です。
なかなか良い感じ。
 
このまま素直に使えそうだが、現実は、そう甘くはない。

X-BowsKBは、2017年にKICKSTARTER、
その後はINDIEGOGO、
2018.8以降は公式サイトで購入できる。
 
X-BowsKBが初代TRONキーボードTK-1、
そして、μTRONキーボードを参考にしたのは間違いない。
 
短い小指のキーが下段方向にずれていること。
ハの字の配置。
例えば人差指用のキーが直線的に一列に並んでいるのは、TK-1を思い起こす。
μTRONキーボードをハの字に開いて使う時の横幅(358mm)とほぼ同じ横幅345mm。
 
μTRONキーボードよりX-BowsKBの方が初代TRONキーボードの特長をかなり継承している。だから、TRON配列を素直に当てはめることができる。
 
ただし、『T Y』キーはすべてのキーボードに共通する欠点です。
人差指では遠くて打ち難い。
 
 
ホームポジションの人差指間の距離で比べてみよう。
HHKB、AppleKBの1.6倍も離れている。
さすがに、μTRONキーボードに比べると60%でしかない。
 
確かに、HHKB、AppleKBは窮屈です。
実際に使用してみると、X-BowsKBはμTRONキーボードとまでは行かないが、窮屈さはあまり感じない。
逆に左右の手が予想以上に離れすぎているというのが第一印象だった。
 
そして、大きな欠点があった
 
 
それは、親指シフトキーと英数・かなキーとの間の距離が遠すぎて、使えないことです。これは机上では決して分からない。
机上案のままでは、使い物にならない
親指シフトにとって致命的です。
 
問題なのは、ホームポジション間の距離ではなかった。
問題は、親指を楽に動かせるかどうかだった。
ホームポジションの形を崩すことなく。 


2018.03.04(日)〜2019.06.14(金)

 

X-Bowsを理想のキーボードにする

  (1) ホームポジションを内側に1つずらす(劇薬)
 
これを打開するために思いついたのが、
ホームポジションを変えることだった。
 
 
これで親指が楽に打てるようになる。
 
ほぼすべての問題が解決する。
災い転じて福となす。
欠点、弱点は、利点にもなる。
 
見た目には、窮屈そうに見えるが、窮屈どころか、実に快適です。
この劇薬をきっかけにして、数々の進化へとつながった
 
(2) 従来のホームポジションの内側にあったキーの再配置
『T Y』キー遠くて打てない問題が解消される。
 
欠点は、キーを再配置するので、それに慣れるのに少し時間がかかることです。
それはDvorak配列の「YF」キー、 TRON配列の「ほき」キーです。
 
格段に打ちやすくなる。
これもX-Bowsの欠点のお陰です。
 
(3)  究極の数字キー
 
(4) 中央の2つのキーに4つのキーを合体
変数の賢い使い方によって、中央の2つのキーの使い方を簡単に切替えることができるようにした。以下のように設定して、4つのキー(I,X,D,B)を合体して使うのがお勧め。

劇薬という意味の最たる物が、ここです。
でも、オリジナルのTRON配列とほぼ同じ感覚で打てるので、すぐに慣れる。
但し、よりシンプルにするために、若干工夫している。
 を す D Bキー :
   右シフトケースだけに限定する。
   そのため、クロスシフトの「ず D B」を単独での長押しにする。
 も な I Xキー:
   左シフトケースで「ixもな」(オリジナルでの単独押下に相当)
   第2のシフトケースで、「ふへIX」(オリジナルでのシフトケースに相当)
 
(5) Smart英数/かな (第2世代) 
 
μTRONキーボードはキーキャップが小さいので、親指シフトの外側のTab、Backspaceが打ちやすかった。しかし、X-Bowsのホームポジションを内側にずらしたせいで、遠くて打ち難くなってしまった。
 
この逆境が思わぬ進化を促した。
 
親指シフトキーの内側の2つのキーに、
  「Return, Tab, Backspace、英数、かな、第2の親指シフト
を合体した究極の「Smart英数/かな(第2世代)」へと進化した。
 
これは、HHKBなどにも応用できる。 
 
(6) 理想の矢印キー 
(7) 究極の単一矢印キー
(8) 究極のコピー・ペースト・カット・全選択キー
( 9) 半濁音「ぱぴぷぺぽ」の第2世代
(10) 小文字(ぁぃぅぇぉ)などの進化
(11)  究極の括弧
(12) Clip、検索キーなど 
(13) Ergonomic Keyboardの理想形
すべては、ホームポジションから指を伸ばすだけの範囲のキーを使うことです。
親指シフトから指を離すことなく打てる。
手首を浮かすことなく打てる。
 
それがすべてです。
理想の形がここにある。
 
初代TRONキーボード、μTRONキーボードを越えた!!!
μTRONキーボードよ、さようなら(11年間ご苦労さん)。
 
そして、X-Bowsを半年以上使った後で、μTRONキーボードを使ってみ ると、キーが重いことにがく然とした。μTRONキーボードを使っていた時は、これでも、軽いキーで打ちやすいと思っていたのに。特に、最下段を小指で打つ時に重くて何度も打ち損じた。X-Bowsはキーが軽いもの(Gateron Silent Red Switches : 45gf )を買ったからでもある。
 
X-Bowsの2000台以上の購入者の中で、こんな使い方をしている人は他にいないだろう。でも、そうしないのは実にもったいない。完璧なキーボードなどないのだから。
 
願わくば、X-Bowsキーボードの次世代モデルでは、ホームポジションの内側のキーを改良して欲しい。そうすれば、キーの再配置を最小限にできる。
 
そのとき、理想のキーボードが完成するだろう。
 

 

X-Bowsドライバーの設定

2018.10.24(水)〜2019.06.15(土)

現在、macOS用ドライバーが未リリースなので、
Windows用ドライバーを用いる。
Onboard Settingsを使って、キーボード内部の設定を変更する。
 


X-Bowsのドライバー・F/Wにバグがあるため、
以下のように設定した上で、Karabiner-ElementsのSimple Modificationsで、上図の状態にする。バグが直ったら、Onboard Settingsを戻し、Simple Modificationsの設定を削除するだけでいい。

Winキーは、L-Cmdとして使える。
Macが再起動を始めた直後に、「command + R」もちゃんと使える。
 
基本は、Karabiner-Elementsがなくても、
新Dvorak配列でブラインドタッチができること。
macを使い始めて、13年。やっと理想に近づいた。
 
 

X-Bowsに最適化したキー配列


μTRONキーボードを使い続けて11年(2007.4.28〜2018.9.20)、不満はあまりなかった。
X-Bowsを購入して、μTRONキーボードはその役目を終えた。
 
X-Bowsが一番良いのは、キーの数が適度に多いので、カスタマイズ向きだと言うことです。それでいてコンパクトなのが良い。オプションのテンキーはいらない。
  
余ったキーがまったくないHHKBやAppleキーボードなどは自由度がない。
 
jsonファイルをX-Bowsキーボードに最適化し、それを他のキーボードでも使えるように汎用化した。X-Bowsを買ってから約9ヶ月、600時間以上の時間がかかったが、それだけの価値はある。
 
これが現状のX-Bowsを最大限に使い倒すための最適解です。
 
次世代のX-Bowsが理想に近づくその日まで。


さあ、X-Bowsを注文しよう!! 

2018.12.05(水)〜2019.06.04(火)

 
初代TRONキーボード、μTRONキーボードを合計して15年くらい使ってきたが、このX-Bowsキーボードは、カスタマイズ性という点で最も優れている。
 
 『X-BowsはTRONキーボードの最終形
 
そう言っていい。
 
X-Bowsキーボードはまだ完璧ではないが、それは工夫次第でなんとかなる。
 
日本人の手にはやや大きいが、特に問題になるほどではない。
 

  • X-Bowsのドライバー(キーボード内部を設定可能)
  • Karabiner-Elements
  • かわせみ2

 
この3つがあれば、無敵です。
 
 
もう、X-Bowsを買うしかないでしょ。
 
さあ、X-Bowsを注文しよう!!
 
新たに追加・改良した機能は、X-Bowsに最適化されているからです。
 
Appleキーボードのような中途半端なキーボードやHHKBやμTRONキーボードのようなキーの数を削り落としたものよりも、X-Bowsを使った方がはるかに快適ですよ。