NICOLA配列の敗北!!
NICOLA配列とTRON配列を片方だけ使っていて、使ったことがない方を評価することなどできない。
私は、26年間、TRON配列を使い続けてきた。
NICOLA配列がどのくらい打ちやすいかに興味があった。
ところが、NICOLAがこれほどバランスが悪く低レベルだとは意外だった。
NICOLA配列がジリ貧な理由がよく分かった。
検証は、新TRON配列にならって改良した新NICOLA配列で行った。
理想に近いμTRONキーボードを使用した。
ダウンロードデータver5では、任意のキーボードで新NICOLA配列を試せる。
新NICOLAの特長は、新TRON配列の特長と同じです。
(結論)
NICOLA配列は落第。
実に打ち難い。
新NICOLA配列を実際に1週間(約11時間)練習して実感した。
TRON配列が1週間でほぼ習得できたのに比べると雲泥の差!!
これは単に配列図を見ただけでは分からない。
実際に打ち比べてみて初めて分かることです。
親指シフトをNICOLA配列で始めた人が多いだろう。
それが不幸だった。挫折するのはよく分かる。
TRON配列の圧勝!!
TRON配列が普及しなかったのは、BTRON(超漢字)でしか使えなかったからです。
これも不幸だった。
BTRON(超漢字)はもはや過去の遺物となり、
新TRON配列はKarabiner-Elementsと共にmacOSに安住の地を得た!!!
初めて、親指シフトをするなら、新TRON配列にしよう。
NICOLA配列を使っている人は、新TRON配列を試してみれば、その良さがすぐに分かるでしょう。
TRON配列を使っている人は、NICOLA配列を試す価値はない。
オリジナルのTRON配列を使っている人は、ぜひ新TRON配列を使いましょう。
(評価)
要は、打ち難い。
その一言に尽きる。
(1) 左面に高頻度の文字が偏っている。
(2) さらに、シフトケース(同サイド)が連続することが多すぎる。
→ (1)と(2)が重なっているため、非常に打ち難い。
→この2点だけで、NICOLAが普及しないのがよく分かる。
→ 右利きの多い日本人にまったく向かない。
→ 統計分析が不十分。左右交互打鍵が絵に描いた餅になっている。
あまりにも左手の連続のケースが多すぎる。
→TRON配列はバランスが良い。
(3) 単独で打てる文字は、高頻度のものが少なく、低頻度のものは逆に多い。さらに、左右のバランスも悪く、これも左面に偏っている。
→ 打ち難さの原因の1つ。
→TRON配列はバランスが良い。
(4) 「はひふへほ」と異なるキーにアサインしてある「ぱぴぷぺぽ」は、使用頻度が低いので、NICOLAの利点とは言いがたい。覚えるキーが多くなるので、逆に欠点と言っていい。
→ 半濁音記号キーを使うTRON配列の方が現実的。
→ 新TRON配列と同様に第二世代の「ぱぴぷぺぽ」が最適。
(5-1) 下段は打ち難いと考えるNICOLAは間違っている。
(5-2) ホームポジション(中段)がシフトケースでも打ちやすいと考えるのも間違い。
→ 高頻度の「な」「の」がホームポジションのシフトケースになっているため、非常に打ち難い。
→ 低頻度の「へ」が下段で単独、高頻度の「な」がホームポジションのシフトケースにアサインされていて、バランスが悪い。
→ TRONでは、上段に単独で「の」があって打ちやすい。「なへ」は、下段の同じキーに単独で高頻度の「な」、シフトケースで低頻度の「へ」がアサインされていて、バランスが良い。
(6) 通常のキーボードの『B』キーは人差指でも遠くて打ち難いので、ここに文字をアサインするのは間違い。だから、左面の下段を1つずつ左にずらすのが正解。
→ 左右対称なμTRONキーボードでは打ちやすい。
→ μTRONキーボードの『B』キーは、通常のキーボードの『V』キーに相当する位置にある。
(7) 左面の上段に高頻度の「かたえり」が固まっているのが逆に打ち難い。この4つの文字でいろいろな単語が打てるため、利き手でないので余計に打ち難さを感じる。上段が打ちやすい、ということに固執しすぎている。
特に、最も高頻度な「かた」が隣同士というのは、打ち間違いが起きやすい。中指と薬指は人体的に連動しやすい構造で、そもそも器用ではないので、それを連続で打つケースが多いことが良くない。
→ たとえば、「したかった」のように。
→ TRONでは連続するケースが少ない文字がここにアサインされている。
(8) 比較的高頻度の「をあも」がすべて中段のシフトケースというのが打ち難い。
→ 特に、「を」はよく使うのに、小指というのは余計に打ち難い。
(9) 拗音「ゃゅ」が左面、「ょ」が右面でバラバラで一貫性がない。
たとえば、「きゃ」「きゅ」「きょ」で、「きょ」に違和感がある。
→ TRON配列ではすべて左面にある。新TRON配列ではさらにそれを進化させている。新NICOLA配列でもそれに準じて改良してある。
(10) 低頻度の「け」がホームポジションでしかも器用な人差指というのも解せない。
→TRONでは、上段のシフトケースなので妥当。
(11)「めぬ」という似た形のを1つのキーにアサインするのも疑問だ。しかも、器用な人差指に低頻度のこの2つをアサインすること自体が間違っている。
(12) 長音記号「ー」が実に打ち難い。
→ TRONではホームポジションなので打ちやすい。
2018.02.22(木)pm03:36 | KeyRemap4のときの記事はここ |
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