変数の賢い使い方
あるキーを叩いたり、あるいは、押している間だけ、変数を設定する。
それが普通の使い方です。
Karabiner-Elementsで自由な名前をつけて使える変数(set_variableで設定する)のことです。
そのとき、閃いた。
Simple Modificationsの設定と組み合わせて、キー配列を切替える。
X-Bowsを具体例として説明しよう。
「ホームポジションを内側に寄せるという大改革を実現するためには?
ホームポジションを内側に寄せるという大改革をしようとすると、その内側には2つのキーしかない。Dvorak配列の中央にあった6つのキー「Y,I,X,F,D,B」の内、2つしかアサインできない。残りの4つをどこにアサインするのか?
「Y,F」(QWERTY配列の『T, Y』)は遠くて打ち難いキーボード最大の欠点の1つだったので、下図に示す位置に移動することで、左右対称な理想的な配置であり、格段に打ちやすくなる。
「D,B」を中央に残すことにした。
左側にキーが空くので、そこに「I, X」キーを設定する。
X-BowsドライバーのOnboard Settingsは下図のように設定する。
それをKarabiner-Elementsでどう料理するのか?
(第一案)「I」,「X」キーを左外側に移動する → 却下
1ヶ月くらい使ってみたが、やはり打ち難い。
そこそこ慣れたが、やはりしっくり来ない。
この使い方をするには、Simple Modificationsで、「i→i」という設定にする。そして、1回だけ「i」キーを叩けば(「i」または「も」が入力される)、キー配列が変更できる。「x」など3つは手動で変更する。
ここで変更しているのは、中央にある2つのキーの使い方です。
この場合は、「D」キーと「B」キーとして使えるようになる。
(正式採用) 中央の2つのキーに4つのキーを合体
この使い方をするには、Simple Modificationsで、「i→non_us_pound」という 設定にする。そして、1回だけ「i」キーを叩けば(「@ 」が入力される)、キー配列が変更できる。「x」など3つは手動で変更する。
中央にある2つのキーで4つのキーを打ち分けることができる。
ここで活躍するのが、第2のシフトキーの存在です。遅延押下方式の採用によって、影が薄くなった第2のシフトキーだが、ここで真価が発揮される。第2のシフトキーがなければ、実現できなかった。
ただし、X-BowsのFirmware(ver1.24)にはバグがあるので、それを回避するために、Onboard Settingsで4つのキー(図で青色の枠で示す)を別のキーにいったん設定し、Simple Modificationsで本来設定したいキー(EnterとBackspace)に変更している。
TRON配列、Dvorak配列に慣れていれば、ほとんど違和感がない。多少、指の使い方が複雑になるが、脳トレにもなるので、使いこなし感があっていい。
第一案の配列よりはるかに打ちやすい。
このように、Simple Modificationsの1つの設定が、キー配列の切替えボタンになるというアイデアです。
いろいろな応用が考えられるでしょう。
「第一案」と「正式採用」のそれぞれのキー配列を使い比べてみよう。
次世代のX-Bowsキーボードが開発されるその日まで、4つのキーを合体したキー配列で脳トレを続けることにしよう。
2018.02.22(木)pm03:36 | KeyRemap4のときの記事はここ |
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