新TRON配列 by Karabiner-Elements × Scrivener3

新TRON配列・新Dvorak配列

2018.03.05(月)〜2019.05.30(木)

MacでTRON配列・Dvorak配列は、KeyRemap4(自家改良版)を使って、2009年〜2017年まで使ってきた。
Karabiner-Elements(ver11以降)の正式リリースを機に、
さらに改良した新TRON配列(jsonファイル)を作成できた。


 

ローマ字入力の非効率さを痛感

Dvorak配列のローマ字入力でjsonファイルを作っていたとき、ローマ字入力があまりにも非効率だということをつくづく痛感した。
もちろん、Dvorak配列には慣れているのに、それでも、ローマ字入力は馬鹿げている。
 

TRON配列の習得のしやすさ

TRON配列は1週間でだいたいは覚えられる。
1ヶ月でほぼ完全に使えるようになる。
たった1週間の努力を惜しんで、つまらない言い訳をするより、 試しにやってみましょう。
 
そうすれば、夢だと思ったブラインドタッチが現実になる。
 
 

新TRON配列

TRON配列はDvorak配列と一体になっている。
記号キーも含めて、すべてを規定している。
 
と言っても、打ちやすいように並べ替えるのは自由です。
何事も絶対と言うものはない。
 
一方、NICOLA配列は英字、記号キーを規定していない。単に、「ひらがな」だけを規定しても、意味がない。JIS配列の打ち難さだけを変えても、中途半端なだけです。QWERTY配列の打ち難さに対して何の対策もしないのは、おかしい。
 
新TRON配列の特長を以下に示す。

ひらがなモードの時でも、数字、記号は半角で出す。
英字モードの時でも、『』や・(中点)は全角で出す。

リピートするものと、しないものを意図的に分ける。
たとえば、ハイフンマイナス(-)はリピートする。
 ひらがな、アルファベットはリピートさせない。
 リピートする意味がない。

入力方法は、もちろん、「かな入力」。

Smart英数/かな・第2の親指シフト」と「SSandS」は必須。
この2つで究極の親指シフトが完成する。

μTRONキーボード、Apple JISキーボード、HHKB(JIS)、そしてX-Bows用の設定を1つのjsonファイルで提供。
 
jsonファイルver5以降は方針を変えた。
Complex ModificationsはDvorak配列をベースに定義して共通化する。Simple ModificationsでDvorak配列に並べ替え(X-Bowsは専用のドライバーで並べ替えてあるので最低限の変更で済む)、記号キーはキーボード毎に微調整する。
 
と言うより、Complex Modificationsは、X-Bows用の設定そのものです。但し、X-Bowsの中央の2つのキーだけは特殊設定になっている。
 

普通のキーボードにはない文字(‘ ’ “ ”  『 』'  × ÷ ′ )は、英字配列用のファイルPSJ15.keylayoutのテンキー部分に設定してある(ver4まではPSJ14.keylayout)。

ひらがなモード用の新TRON配列はシフトケースだけなので、Cmd+Sなどのショートカットは、すり抜けて、Dvarak配列が実行される。
つまり、jsonファイルの構成が、新TRON配列、Dvorak配列の順番になっていることには意味がある。新NICOLA配列も同様。

ぱぴぷぺぽ」問題の完全解、遅延押下方式を採用(新発明)(従来比2.5倍高速)。
これは、NICOLA配列の「ぱぴぷぺぽ」キーが後付け仕様で美しくないと思って、考案した。NICOLA配列の「ぱぴぷぺぽ」キーを見るまで、TRON配列を26年使って、多少面倒だと思っていたが、そこまで不便と思ったこともなかった。実際使ってみて、意外に便利だと思った。
第一世代では、第2の親指シフトを使う方式をサポートした。
第二世代では、それを進化させて、通常のシフトキーの遅延押下を用いる。
さらに、同時押下のタイミングで打ってそのまま長押しする、という方式もサポートする。意外に、この方が打ちやすい。
 

「ぱぴぷぺぽ」を長押しすれば、「ぱーぴーぷーぺーぽー」(新発明)(従来比1.8倍高速)。
  長押しで長音になるというのは感覚的に違和感がない。

  従来のTRON配列は、「は」→「半濁点」→「ー」という3段階だった。
  ローマ字入力でも、「p」→「a」→「ー」という3段階で大差ない。
  それがほぼ一発で入力できる。
 

たとえば、「4+shift → $(ぅ)」 で「$(ぅ)」がリピートしている時に、shiftキーだけを先にキーアップすると、「4(う)」がリピートしてしまう。
そんなことをいったい誰が期待しているだろう?
全く馬鹿な仕様です。
実は、Windows7では全く同様の結果になる。
そういうことを何も考えないでインプリメントしていることがよく分かる。
 
ただし、OSX 10.7.5では正常なので、macOS 10.13のバグのようです。
Karabiner-Elementsをアンインストールしても起きるが、macOSをクリーンインストールした状態は未確認。
Karabiner-Elementsが原因という可能性は残る。
 
このおかしな仕様は、親指シフト配列では致命的です。
同時押下と言っても、「shiftキー→文字キー」という順番に押して、次にshiftキーを一瞬先にアップする。
高速で入力できるようになると、こういう流れになるものです。
 
親指シフト配列でなく、JIS配列の「4+shift → $(ぅ)」のまま使っている人でも、Karabiner-Elementsを使えば、この意味不明な仕様を排除することができる。
これは、シフトケースだけでなく、Cmd+Sのようなケースでも起きる。

打ち難いキーは使わない(無効化)。