HOME > Golf > 転がりの科学 > 転がりの科学(基本編) > (ステップ1) まずは、平面 > 転がりの基本原理 > 「転がりの基本原理」が明らかにする真実 > 計測データの解析: 「前のめり転がり」の角速度の変化(2012.03.30〜)

接地点回りの慣性モーメントが作用している証拠(2012年、日本)














計測データ(その1)を検証してみよう。

バックスピンの回転はγ0≈ −0.013





求めた方程式を用いて、計測データ(その1)計算してみると、



いう極くわずかなバックスピンがかかっていることが分かる
ほとんどかかっていないと言っても良いくらいです。


グリーンスピード、初速、転がる距離、この3つのパラメータだけで、計算できる


パターのロフト角3、4degから考えれば、
この程度の軽いバックスピンがかかっていても不思議ではない。


振り子式の単純なパッティングマシンでテストしていると思われるので、
その点でも実にもっともらしい。


回転を加えなかった時の距離を計算してみると、



計測データの書き方も『20ft』という曖昧なものなので、
19.5〜20.4ftの間と考えれば、
まったく回転を加えていない、と考えてもいいかもしれない。


この点で、求めた方程式の正しさを示している。

「前のめり転がりの距離も正確に計算できる





計測データ(その1)の回転係数はγ0≈ −0.0126862ということが分かったので、その時の「前のめり転がり」の長さを計算すると、



となる。


計測データ(その1)20in(1.667ft)なので、
その差は、0.53049ft(16cm)です。


誤差としては多少大きいとは言え、以下に示すように
測定誤差(解析誤差)の範囲と言っていいでしょう。


本当に「真の転がりになったかどうかを映像から見分けるのは、かなり難しいだろうということは、容易に想像がつく。


この点でも、求めた方程式正確に計算できると言っていい。

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