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Stimp値のとらえ方は人それぞれ







グリーンの速さの新基準 (雨、芝の長さ)

2015.02.27〜28

分類 新基準
Super Fast 19’6
(5.94m)

Augusta Fast 1311”
(4.24m)

Pro’s Fast

10’10”
(3.30m)
Fast 8’10”
(2.70m)
Medium Fast

7’6”
(2.29m)
(典型的な速さ)

Medium 6’6”
(1.98m)
Medium Slow 5’9”
(1.75m)
Slow 5’2”
(1.56m)
Extra Slow 4’8”
(1.42m)

従来(下記)は、 速さに比例するといういたって普通の分類です。


それに対して、ここに示した新基準にはもう一つの科学的な裏付けがある(詳細は別の機会に示す)。


雨が降ったとき、1段階遅くなるように決めてある。
雨が降っただけでスコアーが極端に伸びないようにするための指標にもなるだろう。


言い換えれば、この表は、雨になったときに、どのくらい遅くなるのかを示している。 意外に、知っているようで知らない。もちろん、ラウンドできるくらいの雨の量です。


晴れた日にMedium Fast(7.5ft)でも、雨が降れば、1段階下のMedium(6.5ft)にまで遅くなる。


この典型的な速さのグリーンは、偶然にも、従来の分類と一致する。それは偶然でもあり、必然とも言える。


そして、この新基準は、 Medium Fast(7.5ft)とMedium(6.5ft)の違いに基づいて計算したものです。


ガラスのグリーンと言われるオーガスタも、雨が降れば、普通のプロツアーのグリーンと同じになってしまう。


Super Fastというのは、現実にはないだろうが、もしオーガスタより速いグリーンを作るなら、約20ftもの速さにする必要があるということを示している。


グリーンが速くなればなるほど、雨の影響を大きく受けるということです。

別の見方をすれば、芝が伸びて遅くなることにも当てはまる。速いグリーンほどその影響が大きい。


雨の量、芝が何mm伸びたかによってどうなるか?、と考えたくなる。そんなことを考えようとするから、何も理解できないのです。


ここで示したのは、もし、ある一定の強さの抵抗が増えたときに、その影響がグリーンスピードにどれだけ出るのかです。


晴れた日にMedium Fast(7.5ft)のグリーンは、雨になれば、7.5/6.5 ≈ 1.15倍の強さで打てばいい。10mのパットなら、1.5mだけ強く打てばいいということです。ただし、これは晴の日の距離感を基準にすればと言うことです。


この新基準は、Yさんからの質問に答えているときに思いついた。


(従来) グリーンの速さの分類(典型的な7.5フィート)


2011〜2015.02.27

Stimpmeterで測定した値がどの程度を速いとか遅いと言うのかは、人によっても違うようです。以下は欧米のデータ(一例)です。
単に、1フィートの差でグリーンスピードを分類している。均等にするのが分かりやすいという単純な理由だったのでしょう。


分類 一般のゴルフ場 トーナメント ある人の意見
Augusta Fast ---

---

12’以上
(3.7m以上)

アメリカPGA
トーナメント

---

---

11’
(3.4m)

Fast 8’6”
(2.6m)

10’6”
(3.2m)

10’
(3.1m)

Medium Fast

7’6”
(2.3m)
(典型的な速さ)

9’6”
(2.9m)

---

Medium 6’6”
(2.0m)

8’6”
(2.6m)

---

Medium Slow 5’6”
(1.7m)

7’6”
(2.3m)

---

Slow 4’6”
(1.4m)

6’6”
(2.0m)

7’
(2.1m)


グリーンスピード、傾斜角と傾斜の強さgの関係





カップは傾斜の強さg=0.5以下の場所に切ることが推奨されている
境界領域としてg=0.5〜0.7の場所も限定的に切られることがある。
g=0.7を越える場所にカップを切ることは普通はない。
この条件によって、現実のカップ周辺の傾斜角はせいぜい3〜5度(5〜8%)に過ぎないことが分かる。
ただし、典型的な段差の傾斜角は26.57度(50%)にもなる。


オーガスタのグリーンスピード:

1981年にBermuda grassからbentgrassに植え替えられたときトーナメント初日の二日前に、公式に9.9フィートと発表された。公表したのはこの時が最初で最後。


2000年にUSGAから11.5フィートを指示されたが、実際にそうしたかどうかはわからない。


2002年、オーガスタのグリーンスピードは12~15フィートと言われている。


アメリカの一般のゴルフ場の典型的なグリーンスピードは7'6"(2.3メートル)と言う人がいるので、それに比べれば、オーガスタはちょうど2倍の速さがあるということになる。
いくら速くすると言っても、3倍も4倍も速くするということはないということがわかる。

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