距離の誤差は0.0001で十分
10メートルのパットで1mmの誤差で十分
δt(デルタ・ティー)と書くのは、微分dtよりは大きな値という意味です。
数値計算する際に、最初に問題になるのは、δtをどのくらい小さくすればいいかという点です。
ここでは具体的な例として、ゴルフのパッティングを想定する。
数値計算には計算誤差がつきものだが、距離L= 1を1メートルと考えれば、0.001の誤差は1ミリメートルの誤差に相当し、10メートルのパットで言えば、1センチに相当する。
100メートルのパッティングというものは現実的にないので、10メートルのオーダーまで考えればいいでしょう。
1メートルのパッティングでさえ1センチを打ち分けることは難しいが、10メートルの距離で1mmの誤差で計算すれば十分です。
オーダー的に言えば、距離の誤差は距離L= 1に対して0.0001で十分、ということです。
微小時間δtは0.0001
実際に式(3-2)を使ってプログラミングして、微小時間δt=0.1, 0.01,…というように10分の1づつ小さくして数値計算した結果を比較してみると、g=0~0.9程度までなら、δt=0.0001で求めた距離の値がδt=0.001で求めた距離の値に比べて、相対誤差が0.0001未満になる。
δt=0.0001として数値計算すれば、誤差的には十分な値が計算できるということです。