傾斜の強さがそのまま打つ強さになる
真っ直ぐの上り・下りだけなら実に単純
傾斜の強さの値がすぐ役に立つのは、真っ直ぐの上りと下りです。
例えば、傾斜の強さ0.3のとき、上りは3割増しの強さで打ち、下りは3割弱く打つ。
傾斜の強さがそのまま打つ強さになる、ということです。
実に単純ですね。
どんなに強い傾斜でも(必ず止まるとして)、上りは平面の2倍の強さで打てば必ずカップに届く。
傾斜の強さの限界値は「1」なので、10割増しの強さで打てばいいからです。
上りのときの打つ強さの限界がどこなのかというこんな簡単なことでさえ、今まで誰も教えてくれなかった。
特に、ゴルフの初心者は、距離感もない上に、この限界値が全く見当もつかないのですから、余計混乱する訳です。
下りの限界は、10割弱く打つ、つまり、触るように打つしかないというのは説明するまでもない。
傾斜の強さが1以上になったらどんな強さで打っても止まらないのですから当然です。
単に1メートル手前くらいを狙うというような距離で考えるのではなく、
カップまでの距離の何%の位置を狙うというように比率で考えるのが正しい読み方です。
それは、傾斜の強さの値を予測することと同じです。
でも、これ以外の方向に打つときはこんな簡単には行かない。
そこが斜面の転がり・曲がり方の複雑なところです。
1つの救いは、普通の傾斜なら実に単純な法則があるし、
プロでさえ手こずるような高速グリーンであっても、狙う位置が傾斜の強さによってどう変化して行くのか、その傾向を理解していれば、戦略を立てることができる。