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傾斜の強さはグリーンスピードに比例する

オーガスタの傾斜の強さは0.6〜0.8、段差で8くらい
一般のグリーンの段差は5くらい



傾斜の強さは、グリーンスピードに比例する。
グリーンスピードが2倍になれば、傾斜の強さが2倍になったのと同じです。


そして、実際のグリーンの斜度は5度(degree)程度(9%勾配)でしかないので、勾配が倍になれば傾斜の強さも倍になると考えてよい。
斜面の勾配を見て、グリーンの速さも考慮すれば、「傾斜の強さ」の値をある程度推定できるということです。
推定する楽しみがある。


一般のゴルフ場のグリーンスピードは4.5フィート(1.4m)〜8.5フィート(2.6m)程度、
最も速いと言われているオーガスタでも12feet(3.7m)くらいです。


速くすると言ってもせいぜい2倍〜2.5倍に過ぎない。


典型的なグリーンの傾斜の強さは0.3ですから、最大でも0.6〜0.8くらいと考えられます。
妥当な線と言えるでしょう。
実際のオーガスタには、もう少し強い傾斜があるように見受けられます。


一方、二段グリーンの型的な段差の斜度は約27度(勾配50%)もある。


正確に計算すると、傾斜角27度の段差と言うのは、
オーガスタ相当のグリーンスピード12ftの場合には、傾斜の強さは7.7にもなる。
一般のゴルフ場での典型的なグリーンスピード7.5ftなら、傾斜の強さは約4.8になる。


傾斜の強さ0.5でさえきつい傾斜と言われています。
それに比べても、10倍以上の傾斜の強さがあると言うことです。
段差と言うのは、想像している以上にものすごい傾斜だということを示しています。

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