簡単そうに見えて実は超難解
一生真実を知らないまま終わる
摩擦が一定、つまり定数だと聞いただけで、
高校生でも簡単に解ける問題だと決めつけてしまう人がほとんどでしょう。
ところが、一定の摩擦を受けたときの運動は、簡単そうに見えて、実は、最も難解です。
だからこそ高校の教科書にもどこにもこの問題に言及したものがほとんどないのでしょう。
結局、生徒はそういう問題があることを知らずに卒業し、一生知らないままで過ごすことになる。
先生ですら、この問題のことを知らずに、あるいは忘れ、無視し、日々の授業に追われている。
大学では、もっと高度な内容を学ぶので、こんな基本的、古典的な問題を顧みることもない。
300年以上の悲劇の連鎖を生んだ1つの理由がここにある。
科学者の怠慢と言っていいでしょう。
ゴルファーはその最大の被害者(悲劇の主人公)です。
参考文献[11]のように、正解に近いものを示している本もあるが、
説明が十分でないために、未だに、学生もゴルファーも本当の意味を知ることなく、気づくこともない。
もっとも大事なのは、すべてを疑ってみるという科学の基本姿勢です。
この連鎖を断ち切れるかどうかはそこにかかっています。