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狙う位置もほぼ円形に近いが、単純なようで単純ではない

傾斜の強さ0〜0.95くらいは同じ傾向

傾斜の強さ0.5の場合



同一円周上で止めるときの狙う位置(×印または+印)もおおよそ同じ円を描く。
若干、横方向に延びた楕円状になっている。
その楕円は、例えば傾斜の強さが0.5なら5割上り側にズレると考えればよい。
その点では実に単純です。


ところが、上り約10度方向で止めるときに、狙う位置は頂点になる。
つまり、ここは5割のズレではない。
同じような円形だが、単純に上り側に移動しているだけではないということです。


真っ直ぐの上り、下りの場合は、前にも言ったように、正確に5割ずつずれる。
ここだけは単純だし、狙う位置全体もほぼゆがみのない円形なので全体も単純なように見えるが、実は、単純ではない、ということです。


どこを狙うか、その決め方は、先ず、カップまでの距離の50%だけ真上の位置を考える。
次に、それよりカップ寄りの方向に本当の狙う位置がある。
そのときに、狙う位置の楕円を思い描き、それに沿って狙う位置を考るとイメージしやすい。
カップの方向と50%真上の方向が作る角度のほぼ半分近くも移動した位置になる。予想以上に内側なのです。


横方向のズレがゼロになるのがどの位置で止めるときかを考えれば、
強く打つか弱く打てばいいのかが分かる。
傾斜の強さ0.5の場合は、横方向を境にして強く打つか弱く打つかが分かれるので、分かりやすい。

傾斜の強さ0.9の場合




傾斜の強さ0.9という普通ではあり得ないような強い傾斜でも、
狙う位置は多少おむすび型に変形しているが、基本的には同じです。
傾斜の強さ0〜0.95くらいは同じ傾向がある。


普通のグリーンなら、比較的単純ということで、その点では安心できるでしょう。
ただし、傾斜がそれ以上強くなると、予想外の変化が出てくる。

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