狙った位置の真下で止まるような打ち出し方向
上り30度〜0度の間に1つしかない
狙った位置の真下で止まるような打ち出し方向は一体どこでしょうか。
それは、上り30度〜0度の間で、傾斜の強さで方向が変わる。
空中ならどんな方向に投げても、必ず狙った位置の真下に落ちて行くので簡単です。
それが当然だと思っているし、傾斜でも同じだろうと思い込んでいる。
ところが、傾斜ではたった1つしかない上に、
傾斜の強さが変われば、その方向も変化するため、予測するのは難しい。
空中と傾斜が同じだと思い込んでいる人たちが、このような傾斜に実際に直面したら、
このギャップに悩むでしょう。
この範囲にあると分かっているだけでも全然違う。
これ以外の方向に打ち出す場合は、少なからず横方向のズレがある
ということを頭に入れてパッティングをすればいい、
ということだけははっきりするからです。
傾斜の強さ1が限界点
傾斜の強さ1のときに上り30度方向で、これが限界点です。
傾斜の強さ1というのは、止まらない場合で唯一、傾斜方向に転がるので、
狙った位置の真下を真っ直ぐに転がり続けることになる。
真っ直ぐ転がるこの範囲にカップがあるときは、
こういう狙い方をすればカップインの確率が一番高い。
傾斜の強さが1を越えれば、真下に止まることも、傾斜方向に転がることもないので、
真下で止めたり、傾斜方向に転がるときにカップを通過するような狙い方は出来ない。
傾斜の強さ0 .98と1.1の違い
傾斜の強さ1の斜面にボールが止まることはあり得ない。止まらないからです。
あるとすれば、段差の上か下からこのような段差を横切る場合だけです。
だから、上り30度の方向に打ち出すような状況は普通あり得ない。
つまり、傾斜の強さ1という斜面に、やさしい場面は1つもないということです。
横方向のズレを必ず考慮しなければ、カップに近づけることさえ不可能だからです。
傾斜の強さが1に近い傾斜(約0.98〜1.1)であっても、曲がり方はおおよそ同じです。