難しすぎず、易しくもない
常識はなかなか捨てられない
数学、物理の本が最近流行っていますが、問題が易しすぎてつまらなかったり、逆に難しすぎて途中で読むのが嫌になってしまうというものが多いようです。
転がりの問題は、専門家でない我々が解いてみるにはちょうど適当な難しさがある。
解くのに思った以上の時間がかかるでしょう。
私の場合で言えば、1年以上もかかりました。
その最大の理由は、常識をなかなか捨てられないからです。
全てを自分で設定して考えなければならないし、
求めた答えが正しいのかどうかも自分で検証しなければいけない。
どこにも答えが書いてないからです。
高名な物理学者ですら疑問に思わなかったくらいですから、1年くらい悩むのは当然と言ってもいいでしょう。
もっとも重要なのは、すべてを疑うという科学的な精神です。