競技として成り立たない
3ポイントシュートも、ペナルティーシュートも外しまくる
空中に投げたバスケットボールの方が簡単にゴールに入るという事実を考えただけで、空中の方がいかに単純であるかが分かる。
バスケットボールが斜面を転がす競技だったとすれば、3ポイントシュートも、ペナルティーシュートも外しまくって、ほとんど得点できないでしょう。
バスケットボールは空中に投げるからこそ簡単に得点できるのです。
投げる強さに比例した距離に到達するという当たり前だけど、空中だからこそそうなるという偶然(必然)・単純さがなかったら、バスケットボールは競技として成り立たないでしょう。ダンクシュートだけのバスケットなんて退屈なだけです。
空中で、重力も一定しているという、ほとんど条件が変わらないことも含めて、バスケットボールは限りなく単純なスポーツです。
逆に、パッティングがバスケットボールみたいに簡単にカップインしたら、見ている方もおもしろくない。
芝の長さなど斜面の条件が一定でないということを除いたとしても、斜面を転がすパッティングは本質的にきわめて難しいものなのです。
結局、パッティングでは、平面の距離感を基準にする以外に方法はないのですが、到達距離が打った強さに比例しない。それが、空中と斜面の決定的な違いです。